チャネルラインを引くに当たって重要な考え方の一つが、どの時間軸でチャネルラインを引くか。ということです。
もう少し正確にいうと、どれくらいの幅のどれくらいのスパンのチャネルラインを引くか、しっかりと理解した上でチャネルラインを引くことが大切です。
チャートをただ漠然とみて、何も基軸となる考えなしにチャネルラインをただ闇雲に引いていると、いろんな角度のチャネルラインがたくさん引かれてしまいます。
そんな色んな角度のチャネルラインをたくさん引いていると途中からよくわからなくなって、結局何のためにチャネルラインを引いているのか混乱してくることはありませんか??
チャネルラインの本質を理解しておくと、そんな混乱も一発で解決することができます。
よくわからず適当にラインを引くのではなく、しっかりと理解した上で引くとトレードの質にも大きく影響してくるので、是非この記事を読んで理解してください!!
いろんな角度のチャネルラインが引ける!
さて、まずはこちらのチャートをご覧ください。
例によって上昇チャネルだけに絞ってチャネルラインを引いています。
チャネルラインを引いてトレードをしようとしても、様々な角度のチャネルラインを引くことができます。あるときは急なチャネルラインが引けて、そしてあるときは緩やかなチャネルラインが引ける。。。
次は一体どんな角度のチャネルラインが引けるのだろうか・・・。そういう不安を抱きながらチャネルラインを引いていくトレーダーさんがとても多いです。
これだとメンタル的にもあまりよくないです。
まずはなんでこんなにいろんな角度のチャネルラインが出現するのか、理解をしたうえでどうしたらいいか考えてみましょう。
時期に応じていろんなトレーダーが出現する
先ほどのチャートをみてみましょう。
まず、赤いチャネルラインに注目してみます。
赤いチャネルラインを形成するのは、このチャネルライン内でトレードをしているトレーダーたちです。
この時期にトレードをしているトレーダーは、ややせっかちな性格である人の集まりなのでしょう。形成するチャネルラインの角度がやや急です。
上昇すると確信しているトレーダーが多いためか、この急な角度のチャネルラインを形成しつつ上昇トレンドを作り上げました。
そして次々にトレーダーはポジションを畳んで行き、この赤いチャネルラインあたりでトレードをすることをやめていきます。
トレーダーがどんどん入れ替わっていき、上昇チャネルラインを形成するのを辞めたとき、赤いチャネルラインは機能しなくなっていきます。
市場に参加するトレーダーが入れ替わったとき、相場はまた別の動き方をします。
そしてまた時間が経ったとき、青いチャネルラインを形成するトレーダーたちが現れます。
青いチャネルラインを形成するトレーダーたちは、少しのんびりとトレードをする人たちなのでしょう。赤いチャネルラインと比べて角度が緩やかですね。
この青いチャネルラインが機能している時期にトレードするトレーダーさんたちは深く押し目を作りながらゆっくりと相場を上昇させていきます。
そしてある程度時間が経ったとき、また市場に参加してくるトレーダーの入れ替わりが起こります。
そうすると、だんだん青いチャネルラインは機能しなくなりやがてチャネルラインブレイクを起こす。
チャネルラインブレイクすると、また市場に参加してくるトレーダーが入れ替わりまたそのトレーダーが新しいチャネルラインを形成していく。。。
このようにして、チャネルラインの移り変わりとその角度は、トレーダーの入れ替わりによって決まってくるのです。
どんな角度のチャネルラインになるかはわからない!?
このように、チャネルラインを形成するのはその時々に応じて市場に参加してくるトレーダーなのです。
そして、そのトレーダーは時間によって違ってきます。もっともわかりやすいのは、日本時間やヨーロッパ時間、ニューヨーク時間があるように、時間帯によって参加してくる国が違ってくるという考えでしょう。
どんな時間にどんな性格をもつトレーダーが参加してくるのかは誰にもわかりません。
どんなトレーダーが参加してくるのかがわからなければ、どんな角度のどんなチャネルラインが形成されてくるのかも誰にもわかりません。
これがチャネルラインの難しさでもあります。
しかし、そんな状況であっても角度を固定できるチャネルラインを引くことができる考え方があります。
チャネルラインの角度を固定できるワザとは!
チャネルラインの角度は、その時々によって参加してくるトレーダーが勝手に作り上げていくものなので、あらかじめチャネルラインがどんな角度になるかはわからない。
でも、一つだけチャネルラインの角度を固定できる方法があります。
何度も出現しているこちらのチャートをみてみましょう。
まだ説明していない唯一のチャネルラインは緑色のチャネルラインです。
そうこの緑色のチャネルラインこそが、あらかじめ角度を固定できる唯一のチャネルラインなのです。
なぜ固定できるか、それはこの緑色のチャネルラインだけが長期間に渡って引くことのできるチャネルラインであり、長期間に渡って引けるということは、市場に参加しているほぼ全てのトレーダーによって形成されたチャネルラインだからです。
赤色のチャネルラインは、その期間だけに参加している、その時期だけこの通貨ペアをみてトレードしているトレーダーさんによって形成されます。
青色もそう。ある特定の時期だけトレードをするためにデイトレーダーやスキャルピングトレーダーが集まってチャネルラインを形成します。
だからその時期に集まってくるトレーダー(資金)の性格によってチャネルラインの角度が変わってきますし、チャネルラインが機能する時間もかなり限定されるのです。
しかしそんな短期的なトレーダーですら、大きな相場の流れは無視できません。当然、大きな時間軸で相場がどのようなトレンドを描いているのかは把握します。
つまり、大きな時間軸で形成されているチャネルラインは誰しもが意識するポイントともなるのです。
このように、大きな時間軸で形成されるチャネルラインは市場参加者全員が作り上げる角度となり、その角度はほぼ不変といっても過言ではありません。
角度が不変とはどういうことか。角度が不変ということは、角度を固定してあらかじめ相場の動き方にある程度の予測が立てられるのです。
そしてその予測は大きく外れることはありません。チャネルラインの角度は市場参加者全員の性格そのものを表現したものであり、その性格がコロコロと変わることはないのです。
角度固定されたチャネルラインの例
では実際にチャネルラインの角度が固定されている例をみてみましょう。
もう何度も出現して飽き飽きするくらいですが、こちらのチャートをみてみます。
AUDUSDの4時間足チャートです。
ここで緑色のチャートが角度固定できる長期間のチャネルラインだという話をしました。
では、このチャネルラインをコピーして、過去の相場に当てはめてみます。
スケールも何も変えずに、チャネルラインを複製します。
チャネルラインを何も編集せず、過去の上昇トレンドにそのままチャネルラインをあてはめてみました。
その結果がこちらです。
驚くべきことに、チャネル角度の他に、なんとチャネル幅まで全く同じです。
ぴったりと当てはまっていますね。信じられない方は、実際にAUDUSDのチャートを表示させて、上の画像を参考にチャネルラインを作って当てはめてみてください。
これが、このAUDUSDという通貨ペアの相場に参加してきている全トレーダーの総意であり、その集合体の性格がチャネルラインの角度と幅に当てはまった結果です。
こう考えると、チャネルラインの奥深さがわかりますね。
まとめ
チャネルラインはその通貨ペアごとに角度を一つに決めることができます。
そしてその角度さえわかれば、そのチャネルラインを使ってトレードすることはすごく簡単になります。
下手なインディケータは一切いりません。チャネルラインで相場の方向を見極めて、それに沿ってトレードするだけです。
チャネルラインを普段なんの考えもなしになんとなく引いている方は、これを機会にチャネルラインについて真剣に考えてみてください。
GSIS -trade- では、そんなチャネルラインの角度や幅も最適なものを算出して、メインチャネルラインに沿ってトレードをしてくれます。
チャネルラインを極めた自動売買ツールと言っても過言ではありません。
詳しくはこちら!!ぜひご覧ください。